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「山本カントクと愉快な仲間たち」山本晋也カントクの桃色青春伝【最終回】

ご存じ、山本晋也カントクが青春時代を赤裸々に語る連載もいよいよ最終回! 今回は山本カントクの一般作第一作目にして、伝説のカルト映画『下落合焼とりムービー』について語ります!!

この映画は仲間たちとの最後のバカ騒ぎだった

そのパーティー場面で登場するのがタモリだ。ゲスト出演の宇崎竜童を除けば、タモさんだけが唯一、売れかけていたんだな。日テレの人気番組『金曜10時! うわさのチャンネル!!』で4カ国麻雀やイグアナの真似なんかをやり出した頃だよ。だから出演シーンも少ないし、確か、アフレコの時間が取れなかったという記憶がある。そこで台詞の少ないバーテンダーという役にしたわけだ。

普段は口数の少ない人でね、「バーテンだからカクテルでも作ろうか。シェイカーが必要だよね」とオレが言ったら、「要らないですよ」と、そのとき自分が履いてた革靴を手にして、それに酒やら炭酸やら蕎麦なんを入れて、むちゃくちゃなカクテルを見事に作るんだな。その技の凄さというかね、やっぱり、この男は只者じゃないと思ったね。

その2年後には『今夜が最高!』が始まって、引き続き高平哲郎さん命名のタイトル『笑っていいとも!』がスタート。オレも『トゥナイト』が始まって、「ほとんどビョーキ」っていうフレーズが流行語になったりして忙しくなっていく。そういえば、タモさんのその靴カクテルを飲んだのは、たこ八郎。そのたこちゃんも、『笑っていいとも!』にレギュラー出演中の1985年に真鶴の海で死んじゃった。そう考えると、『下落合焼とりムービー』が、オレたちの最後のバカ騒ぎだったような気がするね。

山本晋也 やまもと・しんや
1939年6月16日生まれ、東京都出身。250本以上ものピンク映画を監督し、ヒットメーカーとなる。所ジョージ、タモリらが出演した伝説のカルト映画『下落合焼とりムービー』など一般作品の監督や役者としてドラマに出演したり、落語家として舞台に立ったり、深夜番組『トゥナイト』のレポーター、ワイドショーのコメンテーターとしてマルチな才能で活躍。

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