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絶滅危惧種“繁華街キャッチ”たちの「お客様口説き文句」集

 さっそくだが、東京に住む会社員が青森に出張に行ったときのエピソードを聞いてほしい。「今から5年くらい前ですが、仕事も終わって一人で夕食を食べようと、青森駅の近くをウロウロ歩いていたんです。しかし、なかなか繁華街にたどり着けない。そんなとき、いきなり老婆に腕をつかまれ、路地に引きずり込まれたんです」 後で分かったのだが、そこは第三新興街という“本サロエリア”。今はそれほどでもないが、かつては活気があった場所だ。

「“お兄ちゃん、本番やで。遊んでいってよ”と。“本番”という言葉を聞いて、せっかく地方に来たしという思いもありましたし」 そこで彼は「若い娘はいるの?」と聞くと、老婆は彼の耳元で要望を超える口説き文句を、ある女芸人のように発したという。「アスダマナ(芦田愛菜)ダヨ!」薄暗い路地で、津軽訛りで物真似をする老婆。もはや恐怖でしかありえない! しかし、チ○ポが半分勃起し始めた男には、「若い子がいるよ!」と脳内変換されて耳に届いてしまうのだ。

 しかし――。実際に相手をしてくれたのが、芦田愛菜とは似ても似つかない50代の小太りの熟女……。これは一例だが、冗談みたいなキャッチは実際に街中にあふれている。そして、それに釣られて入店した経験もあるはずだ。今回は、そんな彼らの“爆笑名文句”を集めてみた。

■今夜のおち○ちんの予定は?

 まずは今の客引き事情を知るべく、風俗誌『俺の旅』(ミリオン出版)編集長の生駒明氏に話を聞くと、「2000年代に入って、迷惑防止条例が改正されて、以前のように強引な客引きはできなくなっています。ただ、県によって取締りのレベルが違うので、客引きが一切いなくなった街もあれば、札幌のようにスピーカーで“悪質なキャッチには注意しましょう”と流れていても、路上に立っている場所もあります。街によって千差万別ですね」 そうした世の流れもあって、規制の厳しい街では長々と道端で客引きできない。そこで編み出されたのが、短い単語で客のハートをわしづかみにすること。

 底冷えのする寒い日の大阪・ミナミで発せられたという、ヘルスの呼び込みの強烈なひと言はこうだ。「オ○コぬくいで~」こんなダイレクトな7文字があるだろうか! 極寒の中でこのセリフを聞いたら、誰もが女体で暖を取りたくなってしまうはずだ。もっと言うなら、胎児の頃を思い出しても不思議ではないキラーワードである。

「確かに、警察の目から逃げるために逆にキャッチたちは工夫が必要になりましたね。その究極が蒲田の本サロの呼び込み。“呼び込み”なのに“呼び込まない”んです。近づいてきて、手のひらを見せるだけ。そこに“本番”とだけ書いてあるんですよ」(生駒氏)

 それでは、他にもたくさんの面白い口説き文句が集まったので、ドンドン紹介していこう。「うちは質より肉の量で勝負しています」(池袋) これは、ぽっちゃりキャバクラの呼び込み。ノーマルな性癖の人間にはまったく響かないだろうが、マニアは、きっと反応するのだろう(?)。

「お客さん、今夜って、おち○ちんの予定って埋まってます?」(横浜) 否定すれば、なんだか寂しい気持ちになる……。

「お客さん、東京の人?せっかく博多に来たんなら、バリカタ乳首なんて、いかがです?」(福岡) 地元名物!

「今の季節ですと、陥没からロケットまで多彩なラインナップをご用意してますよ~」(広島) 旬とか、ないでしょ!

 また、お正月に帰省先の秋田で聞いたという文句は、コレ。「実家よりカワイイ子がそろっていますよ~」(秋田) 家族と比較するなよ!母親に謝れ(笑)。

「おせちよりオ○コでしょ!」(大阪) こちらも正月に使われる口説き文句。大阪は、この3文字がある限り無敵だ。

「乳首、乳首、乳首、乳首、乳首……」(名古屋) もはや呼び込みというより洗脳。調査したところ、名古屋はこの洗脳系が流行っているのか、「陰毛、陰毛、陰毛、陰毛……」や、「ジュルジュルジュルジュル……」「パコパコパコパコ……」といった卑猥ワードを繰り返し投げかける呼び込みが多いそうだ。

「マジで、キャバくな~い?」(奈良) これを言ってるのが、40代でセーラー服を着ている熟女というのがミソ。もはや、お笑い芸人として活動したほうが稼げるのではないだろうか……。

「僕の服装は怪しいんですけど、お店は健全なんで来てください」(小田原) 着替えて来い、としか言葉がなかったという。しかも言葉に起こすほど、変な格好ではなかったそうだ。

「僕の母親が病気なんで助けてもらえませんか……え、母親の病気?肩こりなんやけどね」(大阪) さすが大阪ですね。ただの漫談です。ただ、このお兄ちゃんのことは好きになってしまいそう。せっかく街角での接触なので、店だけでなく呼び込みの人柄に惹かれるというのは、分かるような気がします。

■根室が生んだ驚愕の呼び込み

 大阪だから許される(?)口説き文句もある。「お客さんやったら相手にされんレベルのガチ美人が、ウチにはいますよ!」 怒るよりも、素直に気が惹かれるかも?

 また、店を出てきたばかりの客を捕まえるキーワードとして使われていたのが、「キャバリングしましょう。キャバリングハリケーン。キャバリングハリケーンデラックス!」(渋谷) はっきり言って、意味分かりません。多分、言ってる人間も何を言ってるのか分かっていません(笑)。ただ、ハシゴしてほしいという情熱だけは伝わります。

 ちなみに池袋では、風俗店から出て来た客に、こんな言葉でハシゴを呼びかけていたという。「今ので、おっぱい足りました? “おかわりおっぱい”いかがですか! 今ならおっぱい4つそろえますよ!」 おっぱいのおかわりって、意外と違和感ないもんだ。

「お客さん、乳首の様子がおかしくないですか? うちに20歳のピチピチの名医がいるんですよ」(中洲) これは、妙にそそられる。

 あと強烈なのは根室で聞いた、この呼び込み。「そこから先、北方領土しかないよ。死にたくなかったら、ここに入りなさい!」 まさに土地を生かした呼び込み(笑)。オホーツク海で溺れるなら、ぼったくられたほうがまだマシ? あと、最初に出てきた「芦田愛菜だよ」のように、お笑い芸人のネタはよく呼び込みに使われる。「ファックンゴレライどうですか?」「お客さんがうちのヘルスに“来っる~!”」などなど。規制が厳しい中で、客引きは今も頑張っているのだ。

「今はネットで狙った店に予約をしていく人が大半。歓楽街が寂しくなったというけど、待合室はチ○ポを勃起させた男で溜まっているんです。でも、それって本当に健全なんですかね? やっぱり街全体が活気あふれるためには、ムラムラしている男は世に出るべきですよ」(生駒氏)

 火事と喧嘩が江戸の花なら、キャッチや呼び込みも歓楽街の華。こういった文化が廃れないよう、いろいろ面白い名文句を今後も生み出してほしい!

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