2017年02月28日 07時00分 公開

おしっこの悩みはこれで解消!? 「下半身の健康」新常識

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• 週刊大衆2017年03月06日号
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トイレ後の“ちょび漏れ”簡単解消法！

　オシッコをするときは意識的に力を緩めて膀胱（ぼうこう）を開けるが、ふだんは意識せずに出口を止めている。排尿は意外と複雑な神経系でコントロールされており、切迫性排尿障害は、この神経系の働きがおかしくなっていることが多いのである。最近は、こうした患者に抗コリン薬などの精神薬を使うことも多く、しかも、一定の効果を上げているというのだ。ちなみに、泌尿器科の診療というとパンツを脱がされてジロジロと診察されることがイメージされるが、実はそれは少ないそうだ。

「我々、泌尿器科の医師は、患者の症状を細かく聞いて、それに応じた処方をします。使う薬剤も膀胱に作用するものや尿道に作用するものなど、さまざまです。排尿障害が前立腺肥大で起こっているなどと自己判断せず、積極的に診療を受けてほしいですね。患者さんによっては“薬一つで長年のオシッコの悩みから解放された”と喜ぶ方も大勢います」（泌尿器科医師）

　オシッコをしてトイレから出た後、尿がチョロチョロッと漏れてズボンにシミができる――こうした“チョビ漏れ”は、男性向け尿パットを発売するユニチャームによると、５０歳以上の男性の６人に１人が経験しているという。チョビ漏れの主な原因は加齢に伴い、尿を押し出す尿道の筋肉が弱くなること。これにより尿道にオシッコがたまってしまい、それが時間差で飛び出すのだ。

　そこで使用するのが尿漏れ用パットなのだが、その前に、まずは以下の排尿法を試していただきたい。まず、パンツをしっかり下ろして陰茎が全部下を向く状態で排尿する。そしてオシッコをした後は、そのままよく振るなどすれば、チョビ漏れ被害は格段に少なくなる。これでもダメなときは、泌尿器科医が勧める次に述べる“絞り出し法”が有効だ。

　オシッコを終えた後、歯磨きのチューブを絞り出す要領で陰茎の根元から先へと、しごくように絞り出していく。尿道にたまった尿を、しっかり押し出すイメージがポイントだ。

　排尿のみならず、排泄や肛門系の不具合も人に話しにくく、受診をためらってしまう悩みの一つ。排便時や力んだときにいぼ（痔核）がポロッと飛び出したり、出血したりする痔が、その好例だ。

　痔持ちの人の中には、「病院に行くと切除手術をされるし、場合によっては１週間の入院になることもある」と敬遠する人もいるのだが、これは昔の話。「最近は、イボ痔を手術で削除することは少なく、痔核を固める硬化剤注射で治療することが増えています。入院は不要ですし、場合によっては、この注射で痔核が消滅することもあります」（前出の牧氏）