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詐欺グループ見張り役の“眼”で即実刑の不運男…元犯罪者に会いに行ってみた!

「きっかけは……環境ですね。幼なじみの地元の先輩が暴走族に入って、組事務所に出入りするようになって。地元でヤンチャするなら、僕の選択肢もそれしかなかった。その先輩が盃をもらったのと同時に、僕の進路も自然と決まりました(笑)」 とは、北関東の某県出身の下条輝氏(32・仮名=以下同)。彼は昨年末に刑務所を出所したばかり。現在は仮出所中で、満期が来るまでは川崎市にある保護施設で過ごすのだという。「あるとき、兄貴が懲役に行くことになって、破門になったんです。組のオヤジが話の分かる人で、出所後も今は反社会組織も金が稼げないし、悪いことをするならカタギのままでいろと。それで、僕も除籍扱いにしてもらって、兄貴についていった」

「きっかけは……環境ですね。幼なじみの地元の先輩が暴走族に入って、組事務所に出入りするようになって。地元でヤンチャするなら、僕の選択肢もそれしかなかった。その先輩が盃をもらったのと同時に、僕の進路も自然と決まりました(笑)」

とは、北関東の某県出身の下条輝氏(32・仮名=以下同)。彼は昨年末に刑務所を出所したばかり。現在は仮出所中で、満期が来るまでは川崎市にある保護施設で過ごすのだという。「あるとき、兄貴が懲役に行くことになって、破門になったんです。組のオヤジが話の分かる人で、出所後も今は反社会組織も金が稼げないし、悪いことをするならカタギのままでいろと。それで、僕も除籍扱いにしてもらって、兄貴についていった」

その兄貴が組織の肝いりで、振り込め詐欺を始めたのが、今から5年前。ちょうど東日本大震災が起きて間もない頃だったという。「語弊があるのは承知ですが、兄貴は頭がいい。震災の寄付金名目の詐欺の台本を用意して、地元でくすぶってるキャバ嬢を掛け子に、食いっぱぐれたホストを受け子にと呼び寄せて、詐欺グループを始めたんです」

掛け子は電話をかける役、受け子は金を受け取る役目。台本は還付金や保険金など詐欺の名目のことだ。素人が詐欺は儲かるらしいと、安易に始めるのと違い、そこは部屋住み経験のある組の元幹部。人の心の機微を理解している分、いざ始めると、おもしろいほど金が入ってきたそうだ。「その評判を聞いて、他のグループで儲けられなかった若いやつが、人づてにうちのグループに来るようになった。これがケチのつき始めでしたね。兄貴は古いタイプで、頼られると断れないんですよ」

ケチのつき始め。つまり、これまでのグループでは大金を得たことがないような受け子が、欲に目が眩み、玄関口で数百万を受け取るや、そのまま持ち逃げするようなことが起こった。「今はなかなか逃げたカタギを組織が追い込むのは、難しいんです。下手をすれば詐欺より重い罪に問われますから。それで、グループに新しい役割の“眼”が生まれた。“眼”は、受け子の見張り役のことです」

受け子の見張りをする以上、受け子と共謀するかもしれない人員は使えない。必然、その役目は、絶対に裏切ることのない下条氏が任されることになった。「昔から知ってるからという人間関係の話だけでなく、上部組織が実家から何まで知っているわけですから。それは裏切れませんよ」 そして、3年前。下条氏が見張っていた受け子は、家の中で警察に張られていたのだった。「受け子が私服に囲まれてぞろぞろ玄関から出てきたとき、すぐに事態を察知して、その場を離れようとしたんです。で、振り向いたら、そこにも警察がいました。後は受け子の持っていた携帯の履歴に僕の番号が入っていることが発覚してしまい、これでアウトです」

興味深いのは、この受け子は、詐欺未遂ながら不起訴だったこと。だが、下条氏に下された判決は、同じ詐欺未遂でも懲役2年5月だった。未遂なのはお金を受け取りそびれたゆえだが、実際に金を受け取りに入った受け子は不起訴で、なぜそこにいただけの下条氏だけが実刑だったのか。「元組員というのもそうですが、受け子は指示されただけで、自分の役目を知らなかったという理屈が成り立つ。でも、見張りは、役割を理解していないと見張れないですよね」 現在、かつての兄貴は足を洗い、詐欺で稼いだ金を元手に、小さなバーを営んでいる。下条氏も開店準備を手伝う日々だそうだ。

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