2015年11月14日 00時00分 公開

２６歳OLがその日に出会った熟年紳士の指技に自ら下着を脱ぎ捨て……

• 桃色コラム

• 出会い

女性の社会進出が話題になって久しい。ある経済学者は、バブル経済が崩壊後、社会の価値観が大きく変わったからだという。 「戦って勝利を取り上に行く、という戦前から続いたピラミッド型の価値観は、ここ20年の不景気でなりを潜めてしまいました。代わりに台頭してきたのは、平らな井戸端でいくつものもグループができるような、女性的な価値観です。上下関係という縦糸で結ばれていた社会は、グループ内での横のつながりが重視されるものに変わりました」

若者、というとかつてはクルマを買ったりいいスーツを着たりして、旺盛に消費して仲間より上に立ち、ガツガツと女を求めていた印象がある。女にしても、言い寄ってくる男をあしらい、それを楽しんでいたものだった。が、現在の若者はちょっと違う。LINEやフェイスブックなどのSNSを日常的に使い、ネットでの「ゆるくて広くて薄い」繋がりのみを求めているのだという。

確かに今の20代から３０代代前半の男子を見ると、誰かに勝つためにモノを買ったり競争したりする印象がない。むしろ、いわゆる「SNS」で結ばれたゆるい人間関係こそが重要で、そこから「あたまひとつ抜け出る」ことなどもってのほか、という感じだ。昔のようにガツガツゴリゴリと攻めこむ男子より、いつのまにかそこにいる、的な井戸端グループ系男子ばかりが増えた、というわけだ。

そんな男子に、社会にどんどん進出するイマドキ女子は、実は、ちょっと物足りなさを感じているのだという。根底では「男に攻め入られたい」と思っている女子たちは、ネット上のおとなしい「井戸端系男子」にご不満で、裏ではネットの「出会い系」を頻繁に利用しているというのだ。

「SNSなんてしょせん上辺だけの話。フェイスブックなんかのゆるい関係がつまらなくて、《表の顔》と《裏の顔》を分ける女子、結構いるんですよね」

というのは、出会い系をよく使うという、東京都内在住のユキナさん。

今回は、使い勝手が「SNS」とよく似ていて、かつ無料で利用できる出会い系サイト「タダDEアイ」の運営さんにお願いし、同サイトを利用している東京都内在住の２６歳のOL、ユキナさん（仮名）を紹介してもらった。早速話を聞いてみよう。

「フェイスブックやLINEは友達付き合いや会社の付き合いがあるから、おいそれと『今日飲みに行きたいからおごって！』なんていえませんよね？　だけど、ここだったら、自由に自分の欲求を発信できるんです（笑）」

ユキナさんが「タダDEアイ」を利用するのは、仕事でストレスが溜まったときや、ポコっと時間が空いてしまったとき。

「そういうのを現実の人間関係の中で解決しようとすると、いろいろ問題あるじゃないですか。人間関係でモヤモヤして、誰でもいいから男の人に優しくされたい！　ってとき、どんな女の人でもあると思うんです。それを友達で解消すると、下手に彼氏ヅラされたり噂になったり……面倒くさいったらない（笑）」

そんなときにこの「タダDEアイ」に、「今日今すぐ飲みたい人、よろしくお願いします～」投稿するのだとか。

「私は結構ワガママで、ピンポイントでこの日のこの時間、って指定するんですけど、意外と付き合ってくれる人が多いのがこの『タダDEアイ』ですね。先月末、『今から新宿南口●●まで来ておごってくれる人、募集（笑）』なんて投稿したんです。さすがにワガママすぎるかな、って思ったら、５０歳くらいのダンディなスーツのオジサマが来てくれたんです」

仕事のグチを黙って聞いてくれたというその紳士。
「ちょうど私の上司が同じくらいの人だから、オジサンの心理を語ってくれたりして、あーこの人、頼りになるな～……って。だから、三軒目のバーで太ももに手を置かれたときも全然ヤじゃなかったし、変な話、あーストッキング履いてこなければよかった～って思って。立ち上がったときに、『ヤダ、これ伝線してるよ～』とかいって、トイレでストッキング脱いでナマ足になっちゃった。下品な話ですけど、そのときは相当ヌレてましたね。トイレでちょっとだけ、自分でイジっちゃいました（笑）」

その後、その紳士とは仕事のストレスを感じる度に会っているとか。

「なんていうか、バルブ世代の人ってセックスが上手い（笑）から、離れられなくなっちゃって。こってりしてるんです。（笑）。彼は妻子持ちなんだけど、逆にそのほうがいいですよね。変にこっちに干渉しないし、間違ったこともしないし。そういう人があと２～３人いれば私ほんと、最高なんだけどな～（笑）。投稿見ると、そういう風に利用してる女の人、結構いるんじゃないかな。変な話、女の人用の風俗とかないから、そういうのもアリだと思いますよ。個人的に、ですけどね」

つまり、この「タダDEアイ」は、普段のゆるくて広いネット上の付き合いに欲求不満を感じてしまっている女子たちの、欲望のハケ口になっているということなのだ。

ちなみにこのユキナさんと出会ったこの紳士、初投稿でいきなりユキナさんと出会ったのだとか。これを単なる幸運と呼ぶべきなのかは、読者諸兄のご判断にお任せしたい。
この「タダDEアイ」、登録はスマホからメールが打てれば、ものの３分で済む。登録から出会い、万が一の退会まで、世にある「SNS」と同じく、利用料金が掛からないのがこの「タダDEアイ」の魅力だ。

登録しなければ絶対に会えないが、登録しておけばサクっと出会えることもある。こんなところで人生の可能性を１％でも広げられるならそれに 越したことはない。完全無料だから、ある意味放置していてもいいのである。まずは登録、ヒマなときにサクっと……これが当世出合い系の、ゆるーい愉しみ方なのだ。





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