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豊満な体つきの三十路と深夜の街角で恋人気分

とっぷりと陽が沈み、新幹線MAXとき号は新潟駅に着いた。さっそく駅周辺に散在するサロン店に向かう。かつては20軒近くあったサロン店が、いまは10軒程度といったところ。相手をしてくれるのはほとんど熟女だが、彼女らはサービス満点。とにかくヤリたい、出したいというムキには格好のスポットだろう。


「新潟ブルース」(美川憲一)



懐かしのメロディと柔肌に酔う…裏フーゾクご当地ソングの旅

曲名を聞くと、すぐにメロディが浮かぶ懐かしいご当地ソングの数々。今回は恋人気分が味わえる遊びを求め、そんなヒット曲の舞台となった街を訪ねた。

新潟/洋子さん(35)編
業種:本サロ

とっぷりと陽が沈み、新幹線MAXとき号は新潟駅に着いた。さっそく駅周辺に散在するサロン店に向かう。かつては20軒近くあったサロン店が、いまは10軒程度といったところ。相手をしてくれるのはほとんど熟女だが、彼女らはサービス満点。とにかくヤリたい、出したいというムキには格好のスポットだろう。

しかし、せっかく酒処に来たのだから、好みの女性としっぽり、極上の地酒を酌み交わしたい。

そこでサロン店の客引きに、"ちょいポッチャリ"の女性がいないかと尋ねて回ったら、自称35歳の洋子さんと会うことができた。彼女はアタシの希望どおりの豊満な体つきで、少し寂しげな表情も魅力的だった。

彼女と並んでボックス席に座る。さっそく抱きついてきたのをワザと制止し、軽く口づけすると、作戦どおりに事を進めた。

「お世辞じゃなくて、君、俺のタイプなのよ。お願いだから、洋子さん。店がハネたあと、古町でデートしてよ。もちろんタダでとは言わないから。頼む!」

そして、手をギュッと握り、彼女を熱く見つめた。

勝算はあると踏んでいた。ここにやって来る男たちは、ヤレれば本望の一点であり、浮いたドラマなど起こりっこないからだ。案の定、彼女はこう言った。

「ウフッ。面白い人。でも、私、呑兵衛だわよ。それでもいいって言うなら……」

深夜。約束した時間に店から出て来た洋子さんとタクシーに乗り、繁華街・古町通りへ向かう。

昭和42年(1967年)、美川憲一が歌うご当地ソングの傑作『新潟ブルース』が発売された。しみじみと歌われる歌詞の中に出てくるように、古町通りは新潟を代表する歓楽街である。

店で重ねた会話のせいで、すっかり親密になったアタシらは、まさに寄り添うようにして古町通りを歩いた。

魚介類が美味しいと評判の居酒屋に入ると、腰をくっつけて並んで座り、彼女が大好きな地酒『吉乃川』を冷酒で飲みながら、新鮮な魚介類に舌鼓を打った。日本酒は、女性としっぽり呑むのが一番だ。

すっかり出来上がった2人は、抱き合うように密着して深夜の通りを歩いた。

「朝まで、ずっと抱いてくださいね」
「アア、寝かさないから」

歩きながらアタシらは熱いキスを交わす。もう誰が見ても本物の恋人である。とあるホテルの一室。

「アア~。いい~ッ」

自分から騎乗位になった洋子さんは、上手に腰を動かしつつ、甘い喘ぎ声を上げて絶頂を迎えた。

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