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タイには何故ニューハーフが多いのか?

世界でフィリピンと並んでニューハーフ大国なのがタイ。タイの繁華街には、たいていニューハーフクラブが存在し、ニューハーフの「ミス」コンテストが毎年開催されているのでも有名だ。 だが、タイは仏教の国。タイの仏教は日本の仏教と違って、いわゆる小乗仏教。厳しい修行が課され、出家したら妻帯は絶対許されない。日本の仏教は浄土真宗以外、妻帯は許されていないのに、ほとんどの僧侶が妻帯しているのとは大違いだ。何故、そんな厳しい仏教の国なのに、ニューハーフが公然と許されているのか。

世界でフィリピンと並んでニューハーフ大国なのがタイ。タイの繁華街には、たいていニューハーフクラブが存在し、ニューハーフの「ミス」コンテストが毎年開催されているのでも有名だ。

だが、タイは仏教の国。タイの仏教は日本の仏教と違って、いわゆる小乗仏教。厳しい修行が課され、出家したら妻帯は絶対許されない。日本の仏教は浄土真宗以外、妻帯は許されていないのに、ほとんどの僧侶が妻帯しているのとは大違いだ。何故、そんな厳しい仏教の国なのに、ニューハーフが公然と許されているのか。

理由の一つは、厳しいゆえに、仏教徒の男性は青年時代、出家して女人禁制の寺院で一定期間修業しなければならないことにあると言われている。

男ばかりのお寺でずっと過ごす間に、先輩僧侶たちに「男色の喜び」を教え込まれ、「目覚めて」しまうのだ。

これは日本でも同じで、飛鳥時代に仏教が伝来して以来、仏教寺院は男色の巣窟であった。貴族や武士の子弟が教育のために幼少期に寺院に送り込まれていたから、男色は貴族や武士の間にも広まった。ただし、この場合、成人同士の同性愛ではなく、「お稚児さん」と呼ばれる少年愛が中心だった。有名な織田信長と森蘭丸のような関係だ。

こういう少年愛は、普通は成人したら女性も相手にするバイセクシュアルだが、性同一障がい者たちは、いつの時代にも一定の割合で存在するので、仏教寺院は潜在的なニューハーフを「目覚め」させる最適なの場所となるのだ。

タイは「微笑みの国」と言われるように、極めて寛容的な民族性があり、なおかつ仏教という多神教宗教自体が、キリスト教、イスラム教のような一神教よりも寛容な宗教なので、ニューハーフに対する差別が極めて少ない。

インドにもヒジュラという古代から冠婚葬祭で踊ることを生業としたニューハーフがあるが、このインドの西側が非寛容、東側が寛容だと言えそうだ。


PROFILE
出町柳次
同志社大学文学部卒。文化史学専攻。テレビ情報誌記者、写真週刊誌記者を経て、日刊ゲンダイ等、新聞・雑誌にコラム等で発信中。特に在日外国人問題については、90年代から各メディアで硬軟両方の視点から発信。ここ十年はSNSを利用して世界の女性1万人以上とコンタクトして情報を収集し、生きた情報を発信することを心掛けている。

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