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援助交際でニセ札を渡していた会社員

ホテルの一室、若い男女がベッドの上で絡み合っていた。女性の上に覆いかぶさった男が、汗だくになりながら腰を動かす。その下の、まだ10代と思われる女性は、時おり「あん、あん」と軽くあえぐ程度で、男に身を任せていた。やがて男は絶頂に達し、大きく息をつくと女性の脇に転がった。

被害者:高校生の女性(17)ほか
犯行手口:援助交際の際にコピー機で複写したニセ札を女性に手渡して逃げていた。
犯人:田口浩一朗(28)

 ホテルの一室、若い男女がベッドの上で絡み合っていた。女性の上に覆いかぶさった男が、汗だくになりながら腰を動かす。その下の、まだ10代と思われる女性は、時おり「あん、あん」と軽くあえぐ程度で、男に身を任せていた。やがて男は絶頂に達し、大きく息をつくと女性の脇に転がった。
 ホテルから出た2人は、すぐに別々の方向に離れていった。女性は路地に入ると、バッグから封筒を取り出した。そして、中身を見たとたん、声をあげた。
「ナニよ、これ!」
 封筒の中に入っていたのは、1万円札をカラーコピーしただけのニセモノだった。ちょっと見ただけではわからなかったが、実際に触れてみれば紙の質が違うためにすぐにわかった。封筒は、田口から手渡されたもので、援助交際の希望額だった。
 田口は、同じようなことを何度も繰り返していた。
「援助交際は違法だ。だから、オンナも警察に駆け込んだりはしない」
 そう思っていた田口は、職場のコピー機で万札を何枚も両面コピーしては、女性との行為の際に手渡していた。女性から「3枚」と希望されると「5枚出すよ」と返事をする。時には「10でもいいよ」などと言うこともあった。破格の援助金額に、どの女性もすぐに乗ってきた。
 ニセ札は、あらかじめ銀行の封筒に入れて用意した。あたかも「さっきATMでおろしてきた」という雰囲気を装った。そして、最初に「ほら」と女性にチラリと見せる。手にとって確認しなければ、すぐにニセ札とはバレなかった。そして、渡した後は一目散に逃げ出す。女性が気づいた時には、後の祭りというわけである。
 田口は「女性は警察に届け出ない」と思っていた。しかし、その考えは甘かった。被害者の一人である17歳の女子高生が警察に訴えた。警察は捜査の結果、田口を通貨偽造・同行使の疑いで逮捕した。
 女子高生は、「援交がバレて困るのは男のほう。あたしは名前も何も出ないけれど、男のほうはマスコミにさらされる」と考えて、警察にすべて話したという。
 貨幣を偽造し、それを使用した場合には、3年以上の懲役、最高では無期懲役となる(刑法148条)。非常に重い罪となることは、意外と知られていない。この田口も軽い気持ちで犯行に及んだのかもしれないが、たとえ不正な非合法取引であっても通過偽造の罪は成立する可能性が高い。
 ちなみに、通貨については「変造」も罪になる。この変造とは通貨に手を加える行為すべてを意味する。キャバクラなどで紙幣に自分の携帯電話番号やメールアドレスを書き込んで女性に手渡す客をもいるが、これもやはり通貨変造に該当するので注意すべきだ。

※登場人物はすべて仮名です。
※実際の事件をもとに構成しています。

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