1. 風俗大衆JointStyle
  2. TOPTOP
  3. ニュース一覧
  4. アダルト
  5. 失神した女性を「死んだ」と思いこんだサラリーマン

失神した女性を「死んだ」と思いこんだサラリーマン

「無口な女だな」  会社員の渡辺政重(26)は、出会い系サイトで知り合った福田美恵(29)にそんな印象をもった。待ち合わせ場所のファストフード店は、けっして会話がしずらい雰囲気ではなかった。だが、視点が定まらないような表情で、注文したミルクティーを半分ほど飲んだだけで、ろくに口をきかなかった。

被害者:福田美恵(29)OL
犯行手口:セックス後にぐったりした女性を突然死したと勘違いし、女性の下着や財布などを奪って逃げた。だが、残された買い物のレシートなどから身元がわかり、逮捕された。
犯人:渡辺政重(26)会社員

「無口な女だな」
 会社員の渡辺政重(26)は、出会い系サイトで知り合った福田美恵(29)にそんな印象をもった。待ち合わせ場所のファストフード店は、けっして会話がしずらい雰囲気ではなかった。だが、視点が定まらないような表情で、注文したミルクティーを半分ほど飲んだだけで、ろくに口をきかなかった。世間話などをふっても、「ええ」「そうね…」と会話が盛り上がらない。「じゃ、ホテル行こうか」と渡辺が言うと、恵美はすっと立ち上がった。
 ところが、ベッドの上で恵美はがらりと変わった。
「もっと、もっと突いて! ああっ、いい、いいわ!」
 下半身で渡辺のペニスを深く飲み込んだまま、恵美は自ら上になると、汗だくになって猛然と腰を動かし続けた。
「ねぇ、おっぱい吸ってよ。さあ!」
 そう言って恵美は、渡辺に自分の胸を押し付けた。渡辺がその柔らかい乳首を吸うと、恵美はさらに興奮した様子で息を荒くした。
「ああ、いい、すごくいい、たまらない」
 ますます激しくなる腰の動きに、絶え切れず渡辺はいった。
「おい、我慢できない。もう出ちゃうよ」
「いいわ、出して。中に出して」
 その恵美の声を聞く間もなく、渡辺は恵美の中に白濁した液を放出した。すると、恵美も身体を震わせながら、あえぐような声をあげた。
「あっ、ああーっ!」

(やれやれ、激しい女だったな)
 渡辺は、しばらくベッドでぐったりしていた。隣では、恵美がやはり虚脱して横になっていた。
「おい、シャワー浴びるか」
 渡辺は声をかけた。しかし、恵美はまったく答えない。
 不審に思って恵美の顔をのぞき込んだ。すると、恵美は口を半ば開いたまま、ピクリとも動かない。目も薄く開いたままのように見えた。
「まさか…」
 驚いた渡辺は、恵美の手首を取った。
「脈がない。そんな…」
 渡辺は、女性にもセックス後の突然死、いわゆる腹上死があるという話を思い出した。
「冗談じゃない。俺は知らないぞ」
 恵美は死んでいる。渡辺はそう思った。あわてた渡辺は、急いで服を着て靴を履いた。
 その時、ソファーに散乱した恵美の下着とバッグが目に入った。渡辺は、脱ぎ散らかしたショーツとバッグの中にあった財布をポケットに突っ込むと、あわててホテルから逃げ出した。
 1カ月後。渡辺は逮捕された。容疑は、窃盗だった。恵美は生きていた。
 恵美は、単に失神していただけだった。気がつくと渡辺の姿はなく、下着や財布がなくなっていたためすぐに警察に届け出た。そして、防犯カメラの映像や部屋に落ちていたレシートのクレジットカード情報などから渡辺が割り出された。
 逮捕時、渡辺は愕然とした様子だったが、恵美が生きていたと聞いて「少しホッとした」と話したという。下着などを盗んだことには、「あわてていた」とだけ言った。

 女性が性交直後に失神または虚脱状態になることは珍しくない。また、針灸医などの話によれば、脈を取るのは素人には結構難しいそうである。渡辺は本当に早合点だったということだ。
 それにしても、とっさに女性の下着や財布を盗んだというのは、愚かな行為というほかはない。ただ逃げ出しただけなら、あわて者と笑われるだけだった。つまらない欲を出して、得をした者はない。

※登場人物はすべて仮名です。
※実際の事件をもとに構成しています。

同じカテゴリーのオススメ記事同じカテゴリーのオススメ記事

同じタグのオススメ記事同じタグのオススメ記事