2013年11月27日 10時00分 公開

ブランド品や見せ金で女性たちをだまして金品を奪っていた常習犯

• 桃色コラム

• 出会い

身をブランド品で固め、いかにもカネを持っているというオーラを発している男。彼氏にするなら敬遠されてしまいそうだが、一時の遊び相手であればかまわない、むしろ大歓迎という女性も少なくないだろう。 　高橋正利（48）は、そんな女性の心理に目をつけた。出会い系サイトを利用して女性と会う時、スーツは普通だったものの、腕時計やバッグ、財布など、小物はすべてブランド品。

被害者：坂井牧子（23）ＯＬほか多数
犯行手口：有名ブランドものの小物や多額の現金を見せつけて女性たちを信用させ、すきを見て現金や所持品を奪って逃走していた。
犯人：高橋正利（48）無職

全身をブランド品で固め、いかにもカネを持っているというオーラを発している男。彼氏にするなら敬遠されてしまいそうだが、一時の遊び相手であればかまわない、むしろ大歓迎という女性も少なくないだろう。
　高橋正利（48）は、そんな女性の心理に目をつけた。出会い系サイトを利用して女性と会う時、スーツは普通だったものの、腕時計やバッグ、財布など、小物はすべてブランド品。そして、多額の現金を持っていった。最初に入った喫茶店などで、「ええと、千円札は…」などと言いながら、財布のなかにぎっしり詰め込んだ1万円札の束を女性にわざと見せつける。この時点で女性は高橋を何者かは知らないけれど、とにかく金は持っていると思いこむ。
　ホテルに入ってからも、ブランド物の時計などとともに、万札の詰まった財布をテーブルの上に無造作に放り出して、「お茶でも入れるよ」などと言って女性に背を向ける。その際、やはりわざと財布から万札がはみ出るようにする。ここまで無防備を装えば、女性もすっかりだまされてしまう。そして、ベッドインの前にその財布から適当に何枚か引きずり出して、「ハイ、少ないけれど」などと手渡されれば、もうイチコロである。
　それだから、ベッドでのプレイ中に「中で出していい？」などとささやかれて、つい（おこずかいを弾んでくれるかも…）などと思って、高橋の放出した液体を子宮で受けた女性も数知れずだった。
　そして、女性にシャワーを使わせて、そのすきに女性の財布から現金などを抜き取るのだ。もちろん、さっき渡した万札も回収である。そして、バスルームから出てきた女性に、「すまない。急に仕事の打ち合わせが」などと言って急かし、そそくさと2人でチェックアウトしてから「それじゃ」と逃走するのだ。
　もちろん、すべては演出だ。金持ちどころか高橋は無職も同様で、所持するブランド物はすべてスーパーコピー、つまりネットなどで出回っているニセモノ。現金は消費者金融などで借りたもので、犯行後はすぐに返済していた。
　だが、被害届けが相次ぎ、高橋は窃盗などの容疑で逮捕された。警察の取り調べに、高橋は「何人くらいからカネを盗んだのか覚えていない」と話したという。

　資産家や実業家を装って女性をだます事例は数多い。最近ではＩＴ起業家を名乗ったり、ニセモノの宝飾品をベッドに広げて女性をだましたりするケースもあった。
　金持ちのフリをして女性を騙し、逆に金を盗むなどという卑劣な犯罪が許されるはずがないのだ。

※登場人物はすべて仮名です。
※実際の事件をもとに構成しています。