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- 布1枚の攻防が刺激的だった思い出の風俗店
2019年9月に我々風俗ライター集団・風俗マニアライターズの著書『気になる「アソコ」に行ってきた!』が発売された。コンセプトは行きたくてもなかなか行けないアダルトなスポットへの旅(トリップ)ということで“アダルトリップ”である。
その行先については我々が大まかな案を出し、編集担当者と決定することになった。ちなみに担当氏は風俗体験は皆無に等しい。だからだろうか。我々にとっては「紹介するには刺激が少ないから却下だよね?」と思っても、担当氏が「それ、面白いじゃないですか!」となる。これは我々のエロに関する感覚が麻痺している証だろう。つまり、担当氏の感覚が読者感覚として丁度良いのであり、そういうことに気付けたのはとても大きい。
このように風俗ライターを四半世紀も続けていると、正直なところ、一般の方とは興奮を覚えるポイントの温度差がある。「贅沢だ!」と言われることを覚悟して書くが、たとえば、“女性の裸”に興奮できなくなった。それは、仕事(取材)中はもちろんのこと、プライベートでも……という感じだ。
そんな筆者が、ここ数年で、かなり興奮したプレイがある。3年前のことになるが、「彼女と初めてラブホに入った時のトキメキ」がコンセプトのデリヘルを利用した時のこと。駅で待ち合わせをしてラブホへ……という流れなのだが、まず、一度、断られるのである。「ごめん、やっぱり恐い……」といった感じで。もちろん、これがプレイなので、コチラも「優しくするから……ね?」といった感じでチェックインといった具合だ。はたから見ると少しヤバイ光景である。
シャワーは「恥ずかしいから……」と、一人で浴びるシステムだ。この時点で少しトキメキを覚えた筆者であるが、ここで一つ、問題が生じる。それは、どちらが先にシャワーを浴びるか、である。筆者はここで自身の体験に基き、彼女に先に浴びてもらうことにした。と、いうのも筆者が20歳前後の頃のこと。当時の彼女とラブホに入り、「先に入って」と言われ、その通りにしたら、筆者が浴びている間に「ごめん、恐くなった」と一人でホテルを出ていってしまったのだ。ハウトゥー本を見ると「退路を断つためにも彼女に先に浴びさせるべき」と書いてあったので、以降、このようなシチュエーションになった場合は女性に先に浴びてもらうことにしているのだ。
閑話休題。シャワーを浴びた彼女は身体にバスタオルを巻いていた。これが、かなりイロっぽく感じる。裸よりもエロいと思えてしまうのはなぜか? そして、「だけど、裸を見てみたい!」と思わせる。が、しかし、「やっぱり巻いたままのほうがエロいから、ほどかないで!」といった葛藤が脳内で渦巻くのである。
また、彼女も分かっているのだろう。バスタオルをほどこうとすると、「恥ずかしいからダメ」と拒む。もちろん、デリヘルであるから最終的には裸を拝めるのであるが……筆者は言った。「じゃあ、絶対にほどかないで!」と……。
その結果、バスタオルを身体に巻いたまま全身リップからフェラ、騎乗位素股といったテクニックを堪能。ここまできたら……と、終わりのシャワーも一人で浴びた次第。きっと、キャストさんは「変な人」と思ったことだろう。バスタオル……たかが1枚の布である。されど、1枚の布であり、その1枚を巡る攻防に興奮を覚えた思い出の風俗店である。
(文:子門仁)
その行先については我々が大まかな案を出し、編集担当者と決定することになった。ちなみに担当氏は風俗体験は皆無に等しい。だからだろうか。我々にとっては「紹介するには刺激が少ないから却下だよね?」と思っても、担当氏が「それ、面白いじゃないですか!」となる。これは我々のエロに関する感覚が麻痺している証だろう。つまり、担当氏の感覚が読者感覚として丁度良いのであり、そういうことに気付けたのはとても大きい。
このように風俗ライターを四半世紀も続けていると、正直なところ、一般の方とは興奮を覚えるポイントの温度差がある。「贅沢だ!」と言われることを覚悟して書くが、たとえば、“女性の裸”に興奮できなくなった。それは、仕事(取材)中はもちろんのこと、プライベートでも……という感じだ。
そんな筆者が、ここ数年で、かなり興奮したプレイがある。3年前のことになるが、「彼女と初めてラブホに入った時のトキメキ」がコンセプトのデリヘルを利用した時のこと。駅で待ち合わせをしてラブホへ……という流れなのだが、まず、一度、断られるのである。「ごめん、やっぱり恐い……」といった感じで。もちろん、これがプレイなので、コチラも「優しくするから……ね?」といった感じでチェックインといった具合だ。はたから見ると少しヤバイ光景である。
シャワーは「恥ずかしいから……」と、一人で浴びるシステムだ。この時点で少しトキメキを覚えた筆者であるが、ここで一つ、問題が生じる。それは、どちらが先にシャワーを浴びるか、である。筆者はここで自身の体験に基き、彼女に先に浴びてもらうことにした。と、いうのも筆者が20歳前後の頃のこと。当時の彼女とラブホに入り、「先に入って」と言われ、その通りにしたら、筆者が浴びている間に「ごめん、恐くなった」と一人でホテルを出ていってしまったのだ。ハウトゥー本を見ると「退路を断つためにも彼女に先に浴びさせるべき」と書いてあったので、以降、このようなシチュエーションになった場合は女性に先に浴びてもらうことにしているのだ。
閑話休題。シャワーを浴びた彼女は身体にバスタオルを巻いていた。これが、かなりイロっぽく感じる。裸よりもエロいと思えてしまうのはなぜか? そして、「だけど、裸を見てみたい!」と思わせる。が、しかし、「やっぱり巻いたままのほうがエロいから、ほどかないで!」といった葛藤が脳内で渦巻くのである。
また、彼女も分かっているのだろう。バスタオルをほどこうとすると、「恥ずかしいからダメ」と拒む。もちろん、デリヘルであるから最終的には裸を拝めるのであるが……筆者は言った。「じゃあ、絶対にほどかないで!」と……。
その結果、バスタオルを身体に巻いたまま全身リップからフェラ、騎乗位素股といったテクニックを堪能。ここまできたら……と、終わりのシャワーも一人で浴びた次第。きっと、キャストさんは「変な人」と思ったことだろう。バスタオル……たかが1枚の布である。されど、1枚の布であり、その1枚を巡る攻防に興奮を覚えた思い出の風俗店である。
(文:子門仁)