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FAプロ ヘンリー塚本作品で蘇る「昭和官能ポルノ」誌上鑑賞

淡々と「戦死公報」が流れるラジオ。赤子をおんぶしながら、お茶碗一杯だけの貧しい食事に手をつける若い未亡人……。白黒フィルムから始まるその映像は、とてもAVとは思えない。

現代の日本人が忘れたもの――。昭和のエロスがヘンリー作品には詰まっている。とくとご覧あれ!

淡々と「戦死公報」が流れるラジオ。赤子をおんぶしながら、お茶碗一杯だけの貧しい食事に手をつける若い未亡人……。白黒フィルムから始まるその映像は、とてもAVとは思えない。

「終戦から69年。戦争を知らない人のほうが多い現代だからこそ、私は今一度、戦争がもたらした庶民の悲劇、そして、その時代に生きた女たちの"悲しい性"を描きたいと思いました」

こう語るのは、老舗AVメーカー『FAプロ』の創始者のヘンリー塚本監督。昭和をテーマにしたポルノ作品を手がけること、29年。そんな"昭和エロスの伝道師"が、これまでの名作を集めた『昭和三部作2014』がこの夏、発売された。

その中には「一夜限りの花嫁」と銘打たれた戦時中の作品集が収録されている。

「この時代、死を覚悟で出征する男たちのために女たちは時に操を捨てて、白い肉体を差し出していました。戦争に向かう義理の兄や弟に"女の体"を味わわせてあげるなんてこともあったのです。それはとても悲しいことですが、人間らしい"美しい性愛"があったのも事実です」(ヘンリー塚本監督=以下同)

たとえば、『弟よ、私を抱いていいのよ』という作品。照雄という青年が出征前日、すでに夫を戦争で亡くしている義理の姉(望月加奈)の家を訪れた。割烹着姿の姉は喜んで出迎え、夫の位牌の前で「アンタ、しっかりてるちゃんを見守って、無事に帰らせてあげてなぁ」と手を合わせる……。

だが、姉はわかっていた。照雄にお茶を出したあと、寝室に布団を敷き始め、「照雄……布団に入って、待っていて……」と当たり前のように誘うのだ。照雄は緊張の面持ちのまま、褌一丁で布団に入った。その間、義姉はタライの水で陰部を洗っていた。

やがて義姉は一糸まとわぬ姿で照雄の横に寝た。兄の嫁とはいえ、白くて柔らかい女体が放つ色気に照雄は我慢できない。

甘える子どものように義姉の乳房に顔を埋めると、「あぁ、てるちゃん……」義姉はしっかりと照雄を受け止める。その目はすでに潤み、どこか切なげだ。それでも覆いかぶさる照雄の股間に自然と手が伸び、屹立をしっかりと握る。

「しゃぶらせて」そう囁くと、義姉はいきなり肉棒の根元まで飲み込んでしまう。まるで亡き夫のモノを思い出すように、唾液たっぷりに吸い上げていく。熱のこもった口奉仕をする義姉のうっすらと滲む額の汗に、張り付いた黒髪が色っぽい。

そして、辛抱たまらなくなった照雄は義姉の中にズブリと入り、無我夢中に渾身の力を込めて激しく突く。「ああっ!てるちゃん、てるちゃん、てるちゃん」「姉さん!姉さん!」互いを呼び合い、舌を出して絡め合い、結合部からはグチュグチュと卑猥な音が絶え間なく鳴り響く……。

その姿はまさに獣そのものだが、情事を終えたあと、姉は天井を見つめたまま、「絶対、死なんといて……」と涙声で呟く。

69年前までこうした性愛ドラマは現実にあったのだ、とヘンリー監督は語る。

 

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