ルーフVIP丸の内
十恋人

風俗中の人

第12回 「中の人 香港に行く の巻 part2」

2016年03月11日



現地時間21時30分

あたりに人は居ない。

オレは異国の土地、香港は銅鑼湾(コーズウェイベイ)富士大廈(フジビル)の17階に一人でいた。
正確には先ほど一人になった。

前回のおさらい

さきほど飲み込んだ薬は30分程度で効果が出て来るそうだ。
しかし30分もここで呆けるわけにはいかない。

とりあえず『welcome』のボードは片っ端からピンポンしまくるか…
全員のお顔を拝見してからチョイスさせて貰おう。


まずはここだ。

すぐそばの1つ目のトビラをノックした。

!!しまった

ノックではないピンポンだ。

あわてて割と大き目のドアのそばにある押ボタンをそっと押し込む。


部屋の中でゴトッ、ゴトッっと音が聞こえる。

無意識に髪をさわる。

ガチャとあいたそのトビラから現れた30代前半の女性は、デリヘルでいえばアタリだ。

いや大当たりだ。


『は、はうまっち』

そんな日本語英語で彼女に問いかけると
ファイブハンドレッド*1と言いながらニッコリ微笑みかける。
*1…日本円にして7200円くらい

バカな!
香港はそんな安い値段でこんな可愛い子とチョメチョメできるのか!


即OKを出そうと思ったが、それではここに来た意味がない。
ピンポンダッシュならぬピンポンウォークラリーという醍醐味を味わえないではないか!

名残おしく 後ろ髪惹かれる想いで
『サンキュー』(君とヨロシクしたいんだけど本当に残念だすまない)と言うと
ニッコリ『バーイ』と手を振ってくれた。


バカな!日本でチェンジをしてもこうはならないだろ!
ここは桃源郷だ 理想郷だ ガンダーラだ! インドではなく香港にあったのだ!



気を取り直して次だ!


隣のドアの前に向かい、深呼吸をしたあと再度ピンポンを押す。

ドアに掛かっているwelcomeと書かれているボードにはチャイニーズと装飾された可愛らしい文字があった。

ドアを開けてくれた中国人は…いや中国人美女は同じように満面の笑みで微笑みかける。

『はうまっち』
『フォーハンドレッドフィフティ*2
*2…6500円くらい

ふ、ふ、ふぃふてぃーふぁいぶだと…ぐぬぬ。

1秒間考えるフリをしてサンキューと言い、そのままスッと立ち去る。



これは苦行だ…
イエスと答えて中に入れば めくるめくパラダイスが待っているというのに
断り続けなければならない(自分の)ルール。

オレはブッダにでもなるつもりなのか…。

くそぅ と無意味に悔しがり(でもニヤついていたかもしれない)次のドアにむかった。


出てきたのは台湾人で少し肉付きの良い(断じてデブではない)20代後半の超美形(たぶんメンテ済)。

やばい こいつは可愛い(たぶんメンテ済)。

『ハウマッチ』
『ファイブハンドレッドー*3
*3…7200円くらい

…だめだ… まだ薬は効いてない。
そして まだ1フロアも制覇してない…。





…サンキュー



こうしてブッダに近づいたオレは残りのドアもピンポンを鳴らしては顔を見て値段を聞くという
虚無僧のような所業で徘徊しながらビルを降りる。


途中(たしか15階)で会社のスタッフとすれ違った。

あれ? もう決めました
まだー
そっすかー

…これ以上の会話は無粋だ。
レンタルビデオショップのアダルトコーナーですれ違う紳士のごとく
角度にすると5度くらいの会釈をして お互いの持ち場に戻る。


そんなこんなを繰り返し12階くらいまで降りてきたオレは
心なしか倦怠感を覚え始めた…。


戻るか…。

再度エレベーターに乗り17階まで上昇。


まだ30分は立っていない。
だがプレイスタートから逆算するとじゅうぶんな時間だ。
世間話とシャワーを加味すれば残りの時間を埋めることができる。

よし

いくか

誰かはもう決めている。

もうブッダでいる必要はない 頼むぜ相棒。

そう心の中でつぶやき『welcome』と書かれたボードを目指した。


続きは3月18日(金) 最終話だ。

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